ファン感謝祭イベント「飼育員に聞いてみよう！」　SNSからの質問にお答えします

今回の質問は…

・動物と上手にコミュニケーション取るにはどうしたら良いですか？

・動物に好かれるコツは？

　動物に好かれる人もいれば、好かれにくい人っていますよね。長年、飼育員の仕事をしていると様々な飼育員とその動物たちの関係を見てきます。

　中には、普段神経質で担当者にもなかなか心開かない動物が、初めて会った新人飼育員に近づいて体を触らせている姿を見ることがあり、驚かされます

　動物に好かれる人に共通していると感じるのは「穏やかな人」だと思います。せかせかしていたり、声の大きな人、動きがバタバタしている人、じっと待てない人には動物は遠巻きに警戒しますが、「穏やかな人」は動作もゆっくりで、優しい口調、動物に合わせて気長に待つことが出来るので動物も安心するようです

　動物園では、動物の健康管理を行うためトレーニングを行います。トレーニングを始める前には、手から直接ごはんを食べてもらえるように「馴らす」ことから始めます。まだ、慣れていない動物は警戒してこちらの動きを鋭く観察してくるのですが、そんな時は、「穏やかな人」をイメージしてじーっと動かず、やさしい口調で話しかけながらコミュニケーションをとっていきます。

ということで、動物とコミュニケーションをとる時、好かれるコツは「穏やかな人」になって接してみることです。

と、言いつつ性格は簡単には変えられないもの。まずは、「穏やかな人」を観察することから始めてみましょう

　キバタン「キック」と飼育員