到津の森公園

動物たちのおはなし 公園だより

里のいきものだよりvol.9~これはオシドリのヒナですか?~
里のいきもの館や、バードケージ、そのまわりにひろがる里山ゾーンのいきものや自然についてお伝えする「里のいきものだより」。
バードケージの担当になって3年目。バードケージでは6月17日にオシドリのひなが誕生しました。実は、担当になったばかりのころ私は、ある疑問を抱えていました。
「オシドリのヒナとカルガモのヒナってどこが違うの??」
担当になった時もオシドリが生まれた年でした。
バードケージにはオシドリ、カルガモ、アカツクシガモの3種の「カモ」がいます。アカツクシガモはヒナに明らかな違いがありますが、カルガモとオシドリはというと
黄色いふわふわボディ
背中からお尻にかけて2個の斑点模様
顔には黒い線。
ちょこちょこ地面を歩く姿
そして、どちらを見ても「かわいい。」
 
・・・おんなじやん!!
 
気になったので先輩に聞いてみました。
「ヒナってどうやって見分けるんですか?」
すると返ってきた答えは、
「ふわっとした印象のほうがオシドリ。」
 
えーーー!!
なんじゃそりゃ!(笑)
 
オシドリとカルガモは、別種です。

ヒナにも種を分けるほどの違いがきっとあるはず!
そう思ってから、本物を観察したり、写真とにらめっこしてようやく違いを発見できたのでした。
 
みなさん、違いがみつけられますか?
【オシドリ】
IMG_5293.jpeg
 
【カルガモ】
s-karuhina2.jpg
今年生まれたヒナたちが生まれる前に心配していたことがありました。
野生のオシドリは木のウロに巣を作り、一方でカルガモは地面に枯草を皿状にした巣を作るといわれています。そのためバードケージでも、木のウロの代わりとして巣箱をつけていて、オシドリたちは基本的にその中に産卵しているのを確認していました。ところが今回は、卵をあたためていた個体こそオシドリだったのですが、営巣場所は地面だったのです。卵も淡くピンクがかり、微妙に小さいのでオシドリだと思っているけど、カルガモと言われたら…くらいの違い。
「本当にオシドリの子だよね?」
そんな気持ちで孵化を待っていました。そして、生まれてきたヒナを見て一安心。ちゃんとオシドリでした。
 
さて、私が見つけた「ここが違う!」は、
【くちばしと目の間の模様の有無】
カルガモには、くちばしから目に向かって伸びる黒い線があります。
一方、オシドリにはその線がありません。
 
こうして比べると、たしかに印象が違います。
カルガモは【キリッ】
オシドリはなんだか【ふわっ】
先輩…!たしかに「ふわっと」しています(笑)。
 
私は、この瞬間がとっても好きです。
ずっと同じに見えていたもの、聞こえていたものが、
あることに気づいた瞬間、「全然違うじゃん!」に変わる。
私にとっては、みえる世界が変わった瞬間です。
 
みなさんもぜひ、カルガモとオシドリのヒナを見比べてみてください。
もしかすると、私とは違う「違い」も見つけられるかもしれません。
 
でもヒナを見たいならお早めに!
お母さんに必死に付いていこうとするも壁を登れなかったヒナは
いろんなところを登れるようになりました。
最近はお母さんがヒナを守るためによくやっていた「威嚇」の動きを習得したもよう。
ぐんぐん大きくなっています。
 
くどうさくらこ
 
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