到津の森公園

動物たちのおはなし 公園だより

オトメズグロインコのミスが亡くなりました

 10月4日、オトメズグロインコのミスが循環器不全で亡くなりました。9月26 日に体調を崩して、治療を行っていましたが、その甲斐もなく亡くなってしまいました。ミスは1990年7月に一般家庭から引き取り、33年間を到津の森で暮らしました。(現在は、ペットの引き取りは行っていません)到津遊園時代から飼育している今では数少なくなった仲間でした。

 

 

 覚えている方は少ないかもしれませんが、ミスにはチルと言う相棒がおり、2羽の名前を合わせると有名なアーティストになります。ミスの名前にはこんな由来があったのでした。チルが亡くなったあとは1羽で過ごしていましたが、遊び好きで、愛嬌のある性格からスタッフだけでなく、お客様にも愛される存在でした。

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テンションがあがると、羽を広げて小刻みに揺れていました。

 

 

 オトメズグロインコの寿命は20年以上ですが、少なくとも33年以上長生きしているミスは、確実にお年寄りですし、先はそう長くないことは予感していました。でも、今まで病気らしい病気をしたことのないミスは、きっと回復してくれるとどこかで信じたい気持ちもありました。…とても残念です。

 

 

 ミスが亡くなる前の晩、寝る前にスマホのカメラロールを遡って見ているとたくさんのミスの写真が収められていました。

ミスを偲んで、紹介させて下さい。

 

 以前は、鳥カゴで飼育されていたミス。樹幹デッキで公開されていました。その頃から、よく床面で寝ていることがあり、「インコがぐったりしている!」とお客様様から連絡が入ることもしばしば。実際は、寝ているだけなんですが、驚かせてしまったみなさん、ごめんなさい。

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   寝てるだけだよ~

 

 あまりに床面で寝てしまうので、竹筒を使った巣箱を置いてみると頭だけつっこんで寝ており、これまた心配されてしまったこともありました。

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   竹筒から顔を出すミス。

 

 

 おもちゃがわりに葉っぱや、花の蜜を食べるので、野の花をあげたりもしていました。

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ハルジオンとネムの花の蜜を味見するミス

 

 

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   葉っぱをガジガジ…

 

 

 そして、こんなイタズラ?もよくしました。毎朝の掃除の時に、スタッフの方にお尻を向けて、狙いを定めてウンチを飛ばしてくるのです。オトメズグロインコなどヒインコの仲間のウンチは水様便で、しかも、勢いよく1メートル程飛ばします。匂いもとても強く、作業着に着いてしまうと一日中ウンチの匂いが付き纏います。それを知ってか知らずか、狙いを定めてくるミスは確信犯だったのかもしれません。

 

 

 ここ数年は、カゴの生活からウサモルハウスのガラスのお部屋に場所を移して、コバタンやキバタンと交代で使っていました。お客様とのふれあいが大好きだったミスは、ガラスの部屋に自ら出勤していました。そして、頭を上下に揺らしたり、羽根をパタパタさせたりとまるで気持ちを伝えるような行動をよく取ってくれていました。

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ガラス前に寄ってきて、指の動きに合わせて体を揺らすミス

 

 

 ウサモルハウスのメンバーの中では1番身体の小さなミスでしたが、存在感と態度はとても大きく(笑)、自分の何倍もあるキバタン、コバタンたちを追いかけて蹴散らしたり、嫌い?なスタッフには猛攻撃を仕掛けたり…キャッチコピーの「赤い彗星」には、そんな意味も含まれていました(笑)

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コバタンの「ココ」と同居の練習を行ったこともありました。

→結果は、小さなミスにココがおびえていました(汗)

 

 しかし、そのミスも最近は色々なスタッフに心を許してくれたのか、バックヤードで遊ばせていると、スタッフの頭の上に乗ったり、ご飯を準備しているとまな板に乗って大好物のリンゴを盗み喰いしたり…とお茶目な姿をみせてくれていました。

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 ミスの定位置。スタッフの頭の上。

 

 

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 「早く早く~」とごはん作りの邪魔をするミス。この後、盗み食い。

 

 

 

 もうミスの「オギャー オギャー」の赤ちゃんの鳴き真似や、「どうぞ〜」と低いダミ声で喋っていたミスに会えないと思うととても寂しいですが、天国でチルと一緒にのんびりしてもらえたらなと思います。ミスの思い出話は尽きません。最後に…

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 ミス、長い間ありがとう。お疲れ様でした。

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