動物たちのおはなし 公園だより
みなさまこんにちは
ニホンザル担当大山です。
オフショット♪探索しつつこちらの様子をうかがうナミ
先日は、夜Zooスポットガイド「ニホンザル編」後に行った
植樹観察会にご参加いただき誠にありがとうございました!
(ニホンザルの暮らす森へ①はこちらから)
お時間の都合で参加できなかった方もいらっしゃるかと思いますので、
今回はそのご報告をさせていただきます
今回植樹したのは計10株


ネズミモチ、シマトネリコ、シュロ、エノキ、スダジイ、クヌギetc…
これらを2か所に分けて植樹しました。
1か所目は、遊具で囲まれた山の中腹あたり。
1∼1.5mほど高さのある鉢を植えました。
この高さは、そう頻繁に植えることができません。
(その高さまで育つのに年月が必要だからです。)
そんな見慣れない植物たちに、どう反応するのか?
2か所目は、周辺にほとんど樹木のない開けた場所。
あまり植樹を行わない場所の植物に、どんな反応をするのか?
こちらも楽しみでした
さて、ニホンザルたちの反応はというと??
1か所目
植えてすぐ、ソウ、アカネ、スミレといつも様子を見に来る個体がやってきました。
どの個体も、ネズミモチを積極的に選んで食べていました。
ネズミモチを食べるアンズ
味に違いがあるのか?
手繰り寄せては葉を選んで食べている様子でした
匂いをかぎ、選んでいる様子のホタル
2か所目
こちらも植えてすぐソウ、スミレが様子を見に来ましたが、
ソウにとっては目新しいものではなかったようです。
少し様子を見渡した後、すぐにどこかへ行ってしまいました。
どちらの場所も、観察会をはじめて15分ほど経過したころには
サルたちはあまり気にする様子がなくなってきました。
観察会の後、しばらく様子を見ていると、他の個体もちらほらやってきて
少しずつ食べている姿がみられました。
ネズミモチを食べるサイクロン
枝先をちぎって別の場所で食べるトモコ
また、スミレは高い枝につかまり、遊ぶ様子も観察されました。
IMG_4927.mov(1.5mほどのネズミモチで遊ぶスミレ)
翌朝になっても、思ったより葉が残っている!
と思いましたが、食べにくる個体がちらほら、、、
IMG_4948.mov(翌食べに来たヒョウ)
結局、3日後にはほとんど枝だけの状態になりました
ほとんど枝だけになった3日後
そして、ほとんどいじる様子のなかった2か所目はというと、
ノゾミの遊び場となりました。
シュロで遊ぶノゾミ
シュロはサル山のなかにもあまり数がない種類の植物。
ノゾミにとっては面白かったのか、シュロを中心によく遊んでいました
今回の植樹を通し、
ニホンザルたちが植物を「選んで食べる」「手を伸ばして手繰り寄せる」「遊ぶ」
といった行動が観察できました
IMG_4925.mov(上:選んで食べるアンズと下:手繰り寄せるリオ)
そして、最近のサル山では昔植樹していた時と少し変わってきたところも観察できました。
それは、
しばらくしたらニホンザルたちが植物をいじりに来なくなった。
というところです。
少し前までは、植樹しても数分後にはすっかり地面までなくなっている。
ということがほとんどでした。
植樹してすぐ
数分後には半分ほどの丈に、、、
もちろん、ニホンザルたちにとって植樹が刺激となっていた証拠であり、
それも嬉しかったのですが。
今はもう少し次のステップへ進んでいるようです。
本来ニホンザルたちにとって植物やほかのいきものと関わって暮らすことは
「当たり前」のこと。
イネ科の植物を食べるスミレ
植樹によって植物が増えることも、刺激から当たり前に変わってきてくれているなら、
私はかなり嬉しかったりします
いつか、ニホンザルたちが当たり前のように植物やいきものと関わって暮らせますように。
ニホンザルの暮らす森で、その魅力を多くの方に知っていただけますように。
植物の中から食べ物を探すプラム
その日が来るまで、まだまだ頑張っていきます
次回からは、ニホンザルで植樹を行う目的を少しずつお話していきます

改めまして、観察会にご参加いただいた皆様
本当にありがとうございました!!
またやりたいな♪

