園長の部屋 公園だより

私たちにできること

筆不精をお許しいただいきたい…。

この数年、動物園に対する考え方が大きく変わってしまった自分に気づき、新たな活動を迫られています。
以前私の頭に中にある「動物園」とは動物の世界で生きていこうと決めた子供の頃の思いの延長であったように思います。
それは、ジュラルド・ダレルの「積みすぎた箱舟」に端を発しています。珍しい動物を動物園へ、具現化された自然の驚異(動物の姿そのもの)を私たちの眼前へという社会的、歴史的な経緯です。
たぶん日本でも明治維新以降(特に戦後に著しいと思われるのですが)欧米化の波の中、娯楽性のウエイトの高い施設として日本文化を置き去りにしたまま動物園の建設がなされ、そういったものが「動物園」だとの認識のまま現代に至っているのだと思います。
現実的には現在もまだ、先進的と言われる欧米動物園も真似しようとしていますし、日本国内でも評判になった旭山動物園のコピーを作ろうとしている動物園も多く見られます。

しかし本当に必要なのは、日本における多様な自然(それは四季を持つ日本の環境の豊かさと日本人の自然に対する思いがあります)を私たちの生活に取り入 れ、豊かな情感を育成する「動物園」を目指すことではないだろうかとの思いに捉われています。それは四季や細長い日本列島の豊かな地域性を感じる「動物 園」の展開ではないでしょうか。

人真似をするのは容易でしょうが、日本中が同じ顔の「動物園」というのは、「動物園」の文化性の低さを自ら語っているようなものだなあという気持ちを抱くのは私だけなのでしょうか。

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中西進先生 »
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