先日よりはじまった、｢秋の企画展「てん、」～スタッフがつむぐ「いとうづのもりがたり」～｣では、様々な動物たちに10のプレゼントと、今後叶えたい10のプランを企画、実行しています。

 

園内各所には、｢タヌキに登り木を｣や、｢マンドリルに森と遊具を｣など、動物たちも喜ぶし、見ているお客さんや私たちも楽しめる仕掛けができあがってきています。

 

 

そんな企画の１つとして

 

「プレーリードッグに緑の草原を！」を先日の土曜日に実行いたしました。

その様子を、みなさんに見ていただきましょう。

 

 

そもそもプレーリードッグは、アメリカの中央部にある大草原に暮らしている動物です。草原に迷路のような巣穴を掘り、そのまわりで草を食べています。

巣穴の周りの草がプレーリードッグの背丈より高くなると、視界確保のためにプレーリードッグがかじって刈り取るといわれていますが、本当にそうなのでしょうか？

プレーリードッグの本来の実力を見てみたい！

草原にたたずむプレーリードッグを見てみたい！

でも、到津の森公園のプレーリードッグの運動場は、土しかありません。

 

 

そこで、園内の某所ではがしてきた緑の芝生を、運動場に植えてみることにしました。

 

えぇ、大変でしたとも。前々日に雨が降り、緑の葉っぱは生き生きとしているけれど、はがした芝生はずっしりと腰にこたえます    

 

 

そして、こんなかんじ

 

 

 

 

 

 

 

運動場の一部に、おおよそ２㎡の緑があらわれました。

 

さぁ、プレーリードッグたちはどんな反応をみせるのでしょうか？

早寝遅起きプレーリードッグたちが朝日を浴びて巣穴からでてきました。

 

おっと。食いしん坊のマウちゃんが、さっそく緑の草を食べ始めました。

芝生を植えるために、巣穴の出口の土をほぐしていたので、こちらでは巣穴の補修がはじまっています。

後ろ足で土を巣穴の出口に盛り上げていきます。

 

あれっ！！！！！

泥だらけの顔！鼻が真っ黒になっています。

緑の葉っぱではなく、根っこ付近の柔らかくて白い部分を食べています。

 

 

この写真に注目↑

右手でもっている草は、緑の葉っぱのある方ではなく、根っこの方から食べられています。

 

よっぽど根っこの方がおいしいのか、まだまだ緑の葉っぱが残っているのにもかかわらず、土に顔をつっこんで、根っこを掘りだしています。

 

 

こちらは巣穴補修部隊。

 

土まみれになりながら、どんどん鼻で土を固めていきます。

 

 

スタートから２時間後

巣穴の出口付近には、すでに高さ２０㎝のきれいな山ができています…。

 

 

瑞々しい緑はいったいどこへ…。

 

スタートから４時間経過しました。確かに、緑の葉っぱは刈り取られています。

 

 

食欲はまだまだ止まりません。

ずーーーーーーーーーーーーーーと、食べています。

 

 

土にまみれて、根っこをわしわし食べています。

 

ふだんは、そろそろお昼寝したり、巣穴にもどっていますが、まだ食べてます。

 

ちょっと不安になってきました。どれだけ食べるんだろう？

 

 

夕暮れ間近の運動場には、大量の糞と、かさかさの草…。

 

まだ、　　　　　　　　　　　　食べています…。

 

 

 

 

 

さぁ、緑の草原をプレゼントした結果↓

 

・緑の葉っぱを食べる

・根っこ付近の柔らかいところを食べる

・どんどん掘りかえして、根っこ付近を食べすすめる

・土まみれになって、巣穴の補修や穴掘りに精を出す

・元気がありあまって、運動場の倒木もかじりだす

・緑の葉っぱなくなる

・根っこもなくなる

・かさかさの美味しくない草だけのこる

・でこぼこの地面と大量の糞

 

そして、

・満足しすぎて？寝室に帰ってこない！！！！！！

（のちほど、どうしても帰ってこない２頭を寝室に帰らせるのに苦労しました）

 

 

 

 

次の日も、まだ残っている根っこを食べつくし、土まみれになり

 

巣穴の入り口は、立派に土が盛り上げられていました

 

２日目の写真。すいません。

朦朧とした意識の中で、ファイル名を変えたところまでは覚えているのですが、その後記憶がなく、メモリーカードから写真がきれいさっぱり消えておりました…。

 

緑の草が消えてしまうことは想定しておりましたが、

まさか写真が消えてしまうとは想定しておりませんでした　

 

 

夕暮れ時のこの満足そうな顔。お腹も土まみれ。

 

 

プレーリードッグにとって、緑の草原プレゼントは良い刺激になったようです。

３日目？もう、なにも残っておりませんでしたよ。

かさかさの草が、風にとばされ、いつも通りの土の運動場に、さらに立派で富士山のような巣穴の入り口が鎮座しておりました。

 

この緑の草原プレゼントは、また実施する予定です。

 

園内のマダガスカルゾーン拡張工事にともなって、はがされた大量の芝生がでました！

さっそく、今日の夕方運動場に運びこむ予定です。

明日、明後日は天気がよくないようなので、プレーリードッグは外出拒否しているかもしれませんが、よかったらプレーリー舎をのぞいてみてくださーい。

 

 

草原の範囲がもっと広がるとどうなるのか？

生えている草が違うとどうなるのか？

いろいろ試しがいがあります。

 

みなさん、ご期待ください！