動物たちのおはなし 公園だより
みなさまこんにちは。
涼しくなるとお腹がすきます、、、
ニホンザル、キバタン、コバタン、プレーリードッグ、担当大山です。
運動場でくつろぐプレーリードッグたち
今回お話するのは、プレーリードッグ「うめ」のこと。
少しのんびりお話します。
2020年生まれ4兄弟のドレッシングシリーズ
「うめ」「ごま」「たま」「シーザー」のうち、
少し小柄でのんびりな「うめ」
トウモロコシを食べるうめ
そんな「うめ」に、今年の3月‘不正咬合’という
歯並びや嚙み合わせの異常が見つかりました。
‘不正咬合’とは
齧歯目(ネズミの仲間)に多くみられ、
上下の歯がうまくかみ合わなくなってしまう状態です。
齧歯目の切歯(前歯)は生涯伸び続けるため、
硬いものをかじることによって削っています。
‘不正咬合’になってしまうと、うまく上下の歯が削れず部分的に伸びてしまいます。
伸びた切歯(向かって左下だけいびつに伸びています)
悪化するとごはんを食べることができなくなり、
最悪命にかかわる重大な問題です。
うめの場合は下顎の右側だけが伸びてしまい、
食べづらくなったのか数日で急激に体重が落ちました。
そのため、不正咬合が発覚してからは3週間に1回
麻酔をかけて、切歯(前歯)をカットしていました。
うめの場合、カットして長さを調節すれば、食欲は全開。
問題なく食べられるようになっていました
しかし、3月末ごろのこと。
朝いつものようにプレーリーたちに挨拶をしに行くと、
うめの顔が、見たこともないくらいパンパンに腫れていました。
下顎がパンパンに腫れてしまったうめ
歯の根元が炎症を起こしてしまい、膿がたまっていました。
この日から、
穴をあけて膿が全てなくなるまで洗って外に出す治療の日々。
麻酔をかけて腫れた部分を確認
首元に穴をあけるため土から別の病気に感染する可能性もあり、
この治療中はうめだけ運動場にも出られませんでした。
患部を洗浄中のうめ
毎日痛い治療を頑張ること約1週間
なんとか外に出られるようになりました。
そこからは繰り返さないよう薬で炎症を抑え、
しばらくの間落ち着いていました。
ところが7月ごろからまた腫れがみられるように。
7月また下顎が腫れてしまったうめ
腫れるたび、同じように膿を出す治療。お外にも出られない日々。
免疫力が低下するとこの部分が腫れて膿がたまってしまう。
不正咬合に加え、‘根尖膿瘍’という病気も発症してしまいました。
さらに、歯根がぐらついているせいか膿が口腔内に入ってしまい、
治療も一苦労。
いちばんたいへんなのはうめ自身だね。ごめんね。
げっ歯類の根尖膿瘍は根治(原因を完全に取り除くこと)が難しい病気です。
炎症部分に体力を使ってしまうせいか、
運動場でも丸まって眠る時間が増えてきたうめ。
1頭だけ換毛も遅く、少しボサボサして見えます。
換毛の遅めなうめ
今後は、薬の服用と免疫力向上で
できるだけ炎症をおこさない(治療しなくていい)ようにしていきます。
治療を頑張るうめの見守りをよろしくお願いいたします

