動物たちのおはなし 公園だより

いとうづレッサーびより⑮

 

 今回は、今年の繁殖結果についてのお知らせです。

 

そろそろ、今年生まれの仔レッサーちゃんたちの公開の時期ですね。

 

 レッサーパンダの出産シーズンは

 6月~8月がほとんどです。

 生まれてから3か月間ほど巣穴で過ごしますので、

秋頃に公開になることが多いようです。

 

 さて、結論から言いますと…

 今年は残念ながら繁殖には至りませんでした。

 

 各ペアの状況を報告しますね。

 

 まずは若カップルのクスクス君&アシタバちゃん

20191011-001re

2頭揃っての写真が…bearing 右:クスクス 左:アシタバ

 

 こちらは残念ながら、交尾にすら至っておりません。

 まぁ、ペアになったばかりですので来年以降に期待しましょう。

 

 

そして、大本命のリンリン君&野風ちゃんは!?と言いますと

20191011-002れ

右:野風 左:リンリン

 

 中々、交尾の確認が取れずあきらめかけた

4月6日、7日、と15日に交尾を確認することができました。

6日と7日は土日でしたので目撃されたかたも多かったと思います。

 (実は私もお客様に教えていただきました)

20191011-003れ

*交尾の様子

 

その後の観察カメラの映像でも

しっかりと交尾をしている姿が観察され、

期待は高まっておりました。

 

今回は、妊娠初期の段階からエコー検査を行い

胎児の成長を見守っていく予定でしたので、

最終交尾後からエコー検査を実施。

不明瞭ではありましたが、卵巣には排卵した形跡を見ることができ、

さらに妊娠への期待が…

 

 過去のレッサーパンダのエコー検査では、

胎児がはっきりと確認できるようになるのは産前1ヶ月あたり。

今回は細かく検査をしていましたが、

いつまでたっても赤ちゃんの袋である胎嚢すら確認されませんでした。

 

獣医師にお願いしてかなり念入りに、また広範囲に

見ていただいたのですが、

赤ちゃんの心臓どころか何の変化も見えず…。

 

 

やはり1ヶ月前しか分からないのか?それとも…

 

と思いつつも継続して検査を行っていたところ

7月末に胎嚢が確認されました。

 

 

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1週間前まで何もなかったお腹に突如現れた赤ちゃんの袋。

 

 

 

中心部にもやっとした白いものが見えますが、

過去に見てきたものとは何かが違います。

なので、まだ確信は出来ません。

 

さらに翌週、(この写真ではわかりにくいですが)

一回りほど大きくなった胎嚢の中に

やはり不明瞭な白い影が。

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*左側の黒い袋と中に小さな白い塊

 

胎児の形や心拍もはっきりと確認が取れないまま

さらに翌週、

 

今度は胎嚢が三角形のような歪んだ形に変化しており、

縮小していました。

 

 

その後もしばらくは検査を続けて様子を見守ったのですが、

結果、経過から妊娠はしていたが、お腹の中で育つことができず、

流産したものと思われます。

 

 

今回は残念な結果となってしまいました。

 

 

リンリンは来年13歳になります。

繁殖年齢としてはギリギリの

最後のチャンスになるかもしれませんが

来年に期待したいと思います。

 

 

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