到津の森公園

動物たちのおはなし 公園だより

獣医だより5

すっかりブログ更新が遅くなってしまい申し訳ありません。今年も最後になりました。今年はコロナ禍で感染症やウイルスといった言葉をよく耳にするとしでしたね。今回はウイルスの一種、「鳥インフルエンザ」について少しお話したいと思います。

皆さんもニュースなどで聞いたことがあると思います。鳥インフルエンザとはその名の通り、鳥類に感染するインフルエンザウイルスによる感染症です。さらにウイルスの型や病原性によって「低病原性」と「高病原性」に区別されます。

低病原性鳥インフルエンザウイルスは野生の水鳥と共存し病原性を示さないウイルスの一種です。寒い季節になると周辺諸国から水鳥が日本へ渡ってきますが、この時にウイルスを一緒に運んできます。

高病原性鳥インフルエンザウイルスは家禽のように、高密度な環境で急速な感染を繰り返すうちに変異し病原性が強くなったウイルスです。伝播力、致死率も高いため、日本では家畜伝染病予防法の対象疾病に指定され、発生が確認された農場の家禽は感染拡大防止のため原則殺処分されます。

どちらのインフルエンザも排泄物、水、野鳥などを介して伝播します。

当園でも毎年11月から春先までは鳥インフルエンザ対応マニュアルに基づいて感染防止を徹底しています。しかし、今年は11月25日に福岡県内で発生したため、野鳥の侵入を防ぐことができない獣舎(バードゲージ、カンムリヅル舎)や野鳥の排泄物を防ぐことができない獣舎(こもれびの森など)の鳥たちをバックヤードに避難させています。また、その他の鳥の獣舎では屋根とネットを付けて感染防止を強化しています。渡り鳥の季節が終わるまで、みなさんにご覧頂けない鳥たちや観察し難い鳥たちになってしまいますが、どうかご理解頂けますと幸いです。

また、知らず知らずのうちに、ウイルスがいる排泄物を人が踏んでしまい、あちこちへ広げてしまうことがあります。感染防止対策として園への出入りの際は靴底の消毒にもご協力ください。

補足:基本的に人には感染しませんが、野鳥との濃厚接触(死骸、排泄物、臓器に直接触るなど)はやめましょう。

 

二井

 

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