到津の森公園

動物たちのおはなし 公園だより

いとうづレッサーびより㉘

 今回は笑笑とアシタバのお話です。

 別居となる前、実は笑笑の昼間の睡眠時間が大幅に減っていました。減っているというか、運動場にいる間は、一睡もしなかったのです。

 実は、こちらの2頭を分けたのはそれが大きな原因でもありました。

 笑笑は性成熟を迎えた3才頃から繁殖期である1月~3月頃までの間、イライラした様子をみせます。スタッフによっては、寝室内を走りまわり大きな音を立てて威嚇し、同居していたアシタバにも強く当たることがあり、繁殖期の間はアシタバが笑笑を怖がって怯えるような姿も確認されていました。

 そこで、一旦2頭を離して様子を伺う期間にしました。

 別居となってからも笑笑は相変わらずで、睡眠をとることなく、いつもイライラ、ウロウロを続けていましたが、4月の中頃に入るとお気に入りのトンネルでくつろぐ姿が確認され、スタッフに対する当たりも弱くなってきました。やはり繁殖期のホルモンバランスによるイライラのようでした。

 アシタバの方は、別居となってからは怯えることなく、のんびりと過ごしていましたが、3月後半に入りそれまで怖がっていた笑笑に対してキュルル~と恋鳴きをしたり、金網越しにジーっと笑笑を見ている姿が観察されていました。それと、この頃からなぜかペレットを急に食べなくなり、一時体重も落ちてきて心配しました。現在もペレットの食べは良くありませんが、体重は戻ってきており、血液検査や獣医の診察でも異常はないので様子を見ているところです。(笹の葉やリンゴ、その他のごはんはしっかり食べていますのでご安心を)

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落ち葉プールで遊ぶアシタバ

 

 こちらも4月後半入りに同居を数回試してみると、笑笑も落ち着いており、アシタバも怯えることなく過ごしています。どちらかというとアシタバは笑笑に興味がありキュルル~と鳴いてみたり、後ろからゆっくり近づいてみたりとしていますが、笑笑はアシタバが見えないかのようにスルーしている感じです。

 このような状態の2頭ですので無理に同居はさせず、お互いがストレスを感じているようなら別居に切りかえたり、落ち着かせる時間も確保しながら慎重に様子を見て行きたいと思います。

 その為、ご覧になれないこともあるかと思いますが、ご理解ください。

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タケノコと格闘中の笑笑

 

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