到津の森公園

動物たちのおはなし 公園だより

モルモット「ユズ」のこと

 いつもウサギなどの状況をお伝えしている時に、ストレスになることがあるのでなるべく隔離しない。という話をしているのですが、今回は隔離をしなければならなくなったケースのお話です。

 

 

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         ユズ

 

 

 

 モルモットのユズが、11月10日から寝たきり状態になりました。

数日前まで、ゴハンの時間は後ろ足で立ち上がって催促する程元気だったのに、異変に気づいた時は、左前足を引きずりながらゴハンの催促する様子でした。

 全く左前足を着けない状態でしたので、骨折などを疑いましたが、どうやら力が入っていない様子。それに脱水の症状と、手足が冷たくなっていたのでまずは消化の良い高栄養食を食べさせて保温をしました。状態がかなり悪かったこともあり、ケージに隔離してスタッフの目につきやすい場所に移動しました。

 

 

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    隔離ケージで過ごすユズ

 

 

 

 翌朝、食欲はあり、ウンチもたくさん出ていますが全ての手足がほとんど動かなくなっていました。レントゲンや、エコー検査をしてもらいましたが、原因はわからず、現在も介護状態が続いています。

 

 とにかく食欲はあるユズ。たくさん食べてくれるので、ウサモルハウスに行くたびに様子をみて、大好物の小松菜や、野草などをあげています。ご飯入れには、ペレット、高栄養食、リンゴ、バナナ、ミカンなどを入れてユズの顔の前に食べやすく傾けて置いて置くと、大好きなミカンから1番に食べ始めます。

 

 

 

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 イタリアンライグラスを食べるユズ

 

 

 身体の自由が利かない状態ではありますが、しっかり食べてずいぶんと表情もよくなってきました。最近では、スタッフが近づくと「プイプイ」鳴いてゴハンの催促をしています。

 

 元々、ユズはオスのモルモットの群れの中で馴染めず、噛まれたり、追われていた個体でした。ユズを受け容れてくれる群れはないかと、試しに「さくら組」のアポロ・コスモ兄弟と一緒にしてからは、最初こそ追われて高い場所に逃げたりとしていましたが、上手い具合に2頭と距離をとり、怪我をすることもなくなっていました。そして、今年の夏頃から急にアポロとコスモと一緒に過ごすことができるようになっていたのでした。いつもやられっ子だったユズが他のオス達と一緒に暮らせている事がとても嬉しく、「ユズ良かったねー」とスタッフと話していたところでした。

 身体が不自由になったことで、アポロとコスモと一緒には過ごせなくなりましたが、ユズが頑張ってくれているうちは美味しいものをたくさん食べてもらい、手足を動かすリハビリも行いながらお世話をしていきたいと思

います。

 

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 寒くないようにユズ専用の毛布をかけています。

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