到津の森公園

獣医さんのお仕事 公園だより

休園日

大型車両が行き交い、池は掃除のために水を抜かれ、園内のあちこちでは花の植え替えや木の剪定、工事をしている人々の姿。
そんな工事の音が響く中、展示パドックには動物の姿は無くひっそり。
これらは休園日の様子です。

休園日とはいえ、動物がいる限り私たちは休めません。しかも開園中では出来ない事をするのが休園日、結構忙しいのです。

屋外のパドックでは、動物たちにすっかり喰い荒らされてしまった植物の植え替えや、ゾウが掘った大きな穴に土を運んで埋めたりと飼育員たちが汗をかいて働いています。

私も最近ではオウムの嘴の整形に、脱毛症に悩むタヌキたちへのシャンプーなどなど、展示していては出来ない事を行います。

アライグマに予防接種も行いました。担当者が1頭づつ網で捕獲した上で、予防接種と合わせて識別用のマイクロチップによる個体の確認と怪我の有無などの健康チェックも行いました。
相手は必至で抵抗します、そして閉め切られた室内です。
終わってみると汗びっしょりになっていました。

普段とは全く様変わりする休園日。そして迎える翌日はきっとどこかが違っていますよ。

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