到津の森公園

獣医さんのお仕事 公園だより

獣医だより-89-赤ちゃん

皆さん、3月に生まれたプレーリードッグの子どもたちはご覧になりましたか?

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どの動物たちも魅力的ですが、その動物の赤ちゃんや子ども時代はまた違った魅力がありますよね。

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ごくたまにですが、「赤ちゃんはもっといないのですか?」「いつも赤ちゃんが見られたらいいのに」という声を耳にすることがあります。プレーリードッグを全頭でずっと一緒に過ごさせていたら、毎年3月頃に赤ちゃんは生まれます。しかし、皆さん想像してみてください。今回、“たま”から4頭、“ごま”から3頭生まれ、おとなも含めると現在12頭です。来年も同じ数が生まれたら…19頭…今年生まれのメスからも生まれたら…

…プレーリードッグ舎のスペースに大変な数になりそうです。そのため、今のところ来年はプレーリードッグの繁殖は行わない予定です。

動物たちが生活するお部屋や運動場のスペースにはどうしても限りがあります。そのため、飼育する動物の頭数も動物福祉を考え、動物園では適切な数になるように計画的に繁殖をすすめています。

モルモットの繁殖も計画的に行っています。今回はその様子をお伝えします。

2月に熊本市動植物園からお引越ししてきた雄のムース♂と

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今回、母になってほしいなと考える個体とを一緒に同居させます。その後、妊娠期間から、そろそろ赤ちゃんが大きくなってきたかな?という時に超音波検査で確認。

そろそろ生まれるかな?という時にレントゲンを撮って頭数を確認します。

 

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そして5月8日にモルモットのシロップの子どもが4頭生まれました!

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↑生まれて間もない時の様子。モルモットは歯も生えた状態で生まれてくるため、すぐに草も食べられます。

生まれて5日目の様子↓と

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授乳の様子↓。

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実は、今回は2頭の雌と同居させました。下の写真はもうそろそろ出産予定日という日に撮影したため、お腹がかなり大きいのですが、皆さん探せますか?

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長くなってしまったので、この続きは次回に。

 

二井

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