動物たちのおはなし 公園だより
第43回ゆめある動物園プロジェクト(略して“ゆめzoo”)。
今月のテーマは“リクガメ看板を作ろう”![]()
ということで、参加者のみなさまに
リクガメ舎前に設置する看板として、
紙粘土でリクガメの模型を作っていただきました![]()
今回のゆめzooには、3組8名の方が参加してくださいました。
2月という寒い時期に、事前申し込みイベントに申し込んでいただいて、
本当にありがとうございました![]()
まず、担当スタッフが自己紹介をし、次に特別ゲストの紹介です。
始まる前から、部屋の隅の大きな箱の中でゴソゴソ音を立てていたものが
特別ゲストです。
そう、今日の主役、ケヅメリクガメのリッキーくんの登場です。
リクガメの移動用に作っていた箱に入れて持ってきたのですが、
箱いっぱいの大きさになっていて、入れるのも一苦労という事態に。
また一段と大きくなったんだ~と、びっくりしました![]()

お客様には、特別ゲストのリッキーくんを観察し、
その後、甲羅や肢を触ってもらいました。
現在、リクガメひろばには、3頭のケヅメリクガメがいます。
その中から特別ゲストとしてリッキーくんを選んだのは、
大きな理由があります![]()
それは、リッキーくんが到津の森公園に来た理由に関係します。
というのも、リッキーくんは警察に保護されたリクガメだからです。
捨てられたのか、逃げ出してしまったのかは分かりません。
ただ、ケヅメリクガメは捨てられる場合が多いというのも事実のようです。
いとうづの森公園のリクくんで体重68kgという
巨体を誇るケヅメリクガメですが、卵はピンポン玉の大きさくらい、
ペットショップでの販売は手のひらサイズなんです。
手のひらサイズのケヅメリクガメを見て、そのかわいさに
衝動買いしてしまう気持ちも分からないわけではありません。
飼い始めた本人も「こんなに大きくなるなんて知らなかった」と、
部屋を一部屋カメ専用にするために引越し、保温のための電気代、
たくさん食べるエサの費用と、自分の生活がすべてケヅメリクガメ
中心となってしまった人もいるようです。
ペットショップで購入できるカメですが、
そういう事実があることを参加した方、
そして来園者にも知って欲しいということもあって、
今回のイベントを企画しました。
ちょっと悲しいケヅメリクガメのペットとしての現状を聞いていただいたあとは…。
さっそく紙粘土でケヅメリクガメの作成です![]()
大きいものは、実物をみてもらえばいいかなということで、
卵や生まれたての仔ガメ・ペットショップに並んでいるであろう4か月齢のカメを
紙粘土で作って、ペンキを塗ってもらいました。

最初は卵![]()
丸くするだけですが、直径4cmと大きさを合わせた球にするのは、
思ったより、少し難しかったようです。

次に、生まれたての仔ガメと4か月齢のカメを作ってもらいました。
甲羅(体)の部分をまず作り、その大きさに合わせて頭や肢をつけていきます。
甲羅に足などをつける際は、固定用につまようじや竹串などでつなぎます。
甲羅の溝をつけたい人は、つまようじなどで溝をつけます。

表面をドライヤーで乾燥させたあとは、仕上げのペンキで色付けです。

子どもたちも真剣ですが、紙粘土に触れる機会がほとんどなくなった、
保護者の方も真剣にカメづくりをしてくれました![]()
あっという間に時間が過ぎてしまい、当初の予定時間を超えても作り終わるまで頑張ってくれました。
その甲斐もあって、とてもすてきな作品ができました。

完成したカメの模型を前に

笑顔でピース
あがとうございました![]()

最後はリッキーくんと一緒に記念写真![]()
現在、紙粘土を乾かして、設置する看板を作成中です。
出来上がりしだい、ホームページでお知らせしますので、完成まで、もう少しお待ち下さい。

