到津の森公園

動物たちのおはなし 公園だより

レッサーパンダのすくすく物語⑨

2017/11/22-001レッサー

*左:(仮)ノリンちゃん  右:野風

 

11月13日、いよいよこの日がやってきましたheart04

夢にまでみたレッサーパンダの赤ちゃんの公開日ですshine

 

しかも、ただの公開ではありませんgood

今までリンリン&野風ペアに関わってきた飼育員みんなが待ち望んだhappy02

母子揃っての公開sign01なのです。

 

ここまで来るには長い道のりでしたbearing

 

 

最初の苦労は、リンリンとそのお嫁さんとしてやってきた野風との問題でしたdespair

当初から相性は良かったようで1週間程のお見合の後、何のトラブルもなく同居できたそうです。

しかし、初年度はまだ若かったこともあり交尾は見られませんでしたconfident

 

そして、その翌年から交尾は見られていたものの、なかなか赤ちゃんには恵まれずsweat01

このままではペア解消sign03coldsweats02せざるを得ないところまで来ていましたが、

ペアを組んで4年目shine待望の赤ちゃんが誕生しましたlovely

 

しかし、この赤ちゃんは体重が増えず、体温も低かったことから

生後3日目に人工哺育へと切り替えましたが、

残念ながら生後5日目に亡くなってしまいましたcrying

この時は、もっと早く人工哺育に移行していればsign01と後悔したものですsweat01

 

翌年、今度こそsign01と、挑んだ第2子の誕生ですが、

こちらも第1子と同じ状況が見られたため、

赤ちゃんの体力があるうちに人工哺育へと切り替えました。

この子は初めての人工哺育でしたが無事に成長し、今も元気な姿を見せてくれていますbleah

 

 

更に翌年…は、交尾自体が確認できず残念な結果となり・・・sad

 

そして、迎えた2017年のシーズンheart02

なかなか、交尾の観察ができず、今年ももしやcoldsweats02と、

思っていたら交尾を確認することができましたhappy02

 

この赤ちゃんが、第3子「(仮)ノリンちゃん」ですhappy02

 

 

 

今まで「レッサーパンダのすくすく物語」と題してお伝えしてきたように、

今回は人工哺育ではあるものの、すぐに母親との同居を行いながら育ててきましたconfident

そして、今ではミルクのみをスタッフが与え、後は野風にお任せしていますhappy01

 

 

なぜこんな育て方をしたのかと言うと、

お乳が出ないながらも懸命に子育てをしようとする野風の姿を見て、

「なんとか、野風を母にしてあげたい!!」という強い思いがあったからですconfident

 

 

野風は、育児放棄をするわけではありません。

お乳が出ないことと、出産後に見られる荒い呼吸(原因は調査中)により落ち着いて巣箱に籠ることが出来ず、

その結果赤ちゃんをしっかり温めることが出来ないのですcrying

 

言葉は話せませんが、野風の姿を見ていると赤ちゃんを育てたいsign01という野風の思いが伝わってきたのです。

 

子と野風がジャレ合う姿や、母親としての野風を見たいsign01たったそれだけのことですが、

その思いが大きな原動力となったのだと思います。

 

野風はお乳はほとんど出ないにしても授乳をしていたり、

陰部やおしりをなめて排泄を促していたり。

放任主義に見えても、赤ちゃんが呼ぶとすぐに飛んでいきます。

(仮)ノリンちゃんも野風をお母さんと認識していて甘えていきます。

 

そんな様子を見ていると、本当によかったなぁと思うのです。

 

赤ちゃん時代は短いですが、野風には今まで苦労した分、

(仮)ノリンちゃんとのひと時を満喫してもらいたいと思いますheart04

 

 そして、ぜひ皆さんにもこの微笑ましい姿を見に来ていただきたいと思います。

レッサーパンダの赤ちゃんの成長はとっても早いので、お早めにsign03

 

ちなみに今年、九州で母子のレッサーパンダに会えるのは到津の森公園だけhappy02

 

野風、(仮)ノリン、私たちでお待ちしていますhappy02

 

2017/11/22-002レッサー

 

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