到津の森公園

動物たちのおはなし 公園だより

モルモット「ユズ」のこと続々編のさらに続編

何度かブログにて報告させていただいております、

モルモット「ユズ」に関しまして、ご報告があります。

 

 

3月25日(月)にユズが天国へ旅立ちました。

 

突然このような報告になってしまい、本当に申し訳ありません。

皆様にお伝えしたくて書き溜めていたブログを、以下に載せさせていただきます。

私のわがままになってしまうかもしれませんが、亡くなるまでの間ユズが頑張ってきた姿を、ここに残させてください。

 

 

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前回のブログ(こちらから)では、立つことができたユズに車いすを作ろうと

担当飼育員が奮闘しているところまでお伝えしました。

 

そのブログを掲載して一週間後、お客様から「ユズへ」と

3Dプリンターで作った車いすをいただきました。

(本当にありがとうございます!)

この車いすを使って前肢の力が落ちてしまったユズのリハビリを始めました。

 

リハビリ展示前

 

(車いすアリとナシを併用してリハビリしている時点での車いすナシ時の動画をSNSにて配信させていただいておりました。)

 

 

全く歩けず膨らんでいた(モルモットは体調が悪い時身体を膨らませていることがあります)11月のユズを思うと、こんな姿は想像できませんでした。

 

いい意味でたくさん私たちを裏切ってくれるユズ。

ぜひ皆様にこの過程を、ユズの頑張りを伝えたい!

そう思った担当者は、ウサモルハウスタッチコーナー側にユズ専用の練習スペースを作りました。

 

IMG_6578.jpg

 

始めは、ほかのモルモットたちと同じ床材にごはんを置きました。お隣の部屋は、元々ユズが居たアポロとコスモのお部屋。アポロとコスモにもユズの頑張りを見守ってもらえるようにしました。

 

数日後、なんだか脚が開いている様子のユズを発見。

肢開きユズ

どうやら、衰えた脚の筋肉に対し、隔離期間中に甘やかされたわがままボディがかなり負担になってしまっていたようでした。

 

そこで、床材をマットに変更。常時車いすを着用した状態での生活に切り替えました。

しかしやはりユズ的には知らない台座に括り付けられ続けるのは気に食わなかった様子frown

見に行くたびに車いすを脱いでいました。

 

 

IMG_6116.jpg

そのため、何度も付け直しては紐を調整し、、、と攻防しておりました。

 

そんなとき、以前車いすを作ってくださった方から、

なんと3Dプリンターで作った車いす2号機をいただきました。

IMG_6373.jpg

(車輪がグレードアップし、安定感抜群の車いすでしたshine

 

いくつも本当にありがとうございます!!

さっそく明日からユズに試そう!!!

(できれば当日中に試したかったのですが、担当者もバタバタしていたため、翌日ゆっくり時間を設けることにしました。)

そんなことを考え、ワクワクしながら帰った3月24日でした。

 

 

3月25日、いつものように担当動物たちへ朝の挨拶をしていると、ぐったりと横たわるユズの姿がありました。

声をかけても反応はなく、既に身体は冷たくなっていました。

 

まさか。昨日まであんなに元気だったじゃん。。。

 

 

わずかでも異変はあったはずなのに、

未熟な私は気付くことができませんでした。

ユズごめんね。

 

 

「動物園の飼育員」という仕事を始めてもうすぐ1年になる私は、ユズから本当にたくさんのことを学ばせてもらいました。立てなくなってから驚くほどの回復を見せてくれたユズ。ユズにとって本当にこれが最善だったのだろうか。まだできることはあったんじゃないのか。どうして気づけなかったんだろうか。最期は苦しくなかっただろうか。さみしくなかっただろうか。

様々な考えが脳裏をよぎります。

 

動物たちは、私たちが思っているよりもずっとずっと、生きる力をもっています。そんな動物たちのもつ力をできる限り発揮できるようにし、より豊かな暮らしを作るのが飼育員の仕事です。

 

一生を動物園で過ごす動物たちにとって、その相手が新人だろうがベテランだろうが命を預ける相手であることに変わりはありません。(こちらは私の尊敬している先輩がおっしゃっていた言葉です)

 

この一年、私は少しでも動物の暮らしを豊かにできたでしょうか。

 

ユズの存在は、私にとって「動物の豊かな暮らしとはなにか」をいつも考えさせてくれました。

 

ユズの言葉を聞くことはできないので、これが良かったのか悪かったのかはわかりません。

しかし、ユズが教えてくれたものを活かし、私は2年目も「動物園の飼育員」として動物たちの暮らしと向き合っていきます。

 

改めまして、ユズを応援してくださった皆様ならびにユズのリハビリを支えてくださったすべての方にお礼申し上げます。

 

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本当にありがとうございました。

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