到津の森公園

獣医さんのお仕事 公園だより

獣医だより-35-慰霊祭

台風も去り、急に秋を感じるようになった9月23日、動物慰霊祭を行いました。

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この1年間に20種58頭羽の動物たちが死亡いたしました。彼らの冥福を祈り、黙とうと献花を行いました。

どの動物たちにもそれぞれ思い出は山ほどあり、振り返っていると話はつきないのですが…

ブログでもご報告しました、ヤギのコナユキ、ロップイヤーのたんぽぽ、ウサギのシイ、治療をがんばってくれていたプレーリードッグのナッシー。この他に、

 

ニホンザルのショウコとキャロル

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ショウコ1993年7月14日生まれ

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キャロル1992年9月4日生まれ

のおばあちゃんたち。高齢になり、ゆっくりと筋肉も衰え、被毛も薄くなり、盲目になってしまいました。別の部屋で1頭で暮らす方法もありましたが、知らない部屋に移動させるよりも共に過ごしてきた仲間たちと最後まで一緒に…と考え、強い他個体に餌を取られずゆっくりと食べられるよう、1日に何度もショウコとキャロルの前にご飯を持っていき、食べ終わるまでそばで担当者が見守る日々を過ごしていました。

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2頭とも最後まで仲間たちのいる群れの中で過ごし旅立ちました。共に老衰でした。

 

クロシロエリマキキツネザルのルカ

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1996年5月1日生まれのおばあちゃん。2021年6月6日に食欲がなく、元気がなくなってしまいました。検査をすると肝臓に大きな腫瘤ができ、胃を圧迫してしまっていました。翌日6月7日に腫大化した肝臓の一部を切除するという大手術でしたが、乗り越えてくれました!その後、毎日の強肝剤も大好きなバナナで上手に飲み、食欲もしっかり戻りました。3月末には腎障害も見つかり、毎日の薬が増えてしまいましたが、その後もルカ用に作った、水分多め&細かく切った特別食をペロッと完食する日もあり、慌てて追加することもよくありました。7月10日、やや動きがゆっくりになり食も細くなりました。血液検査でも先は長くないことを示す値でしたが、痛みや苦しむ様子はないため、担当者とも相談し、ルカが嫌がるような治療はしない選択をしました。7月13日、呼吸も穏やかで、ただただ眠っているように見える昏睡状態に。

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その夜、静かに息をひきとりました。26歳でした。

 

アミメキリンのトーマ(詳細はこちら

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昨年の秋ごろから本格的に健康診断のための採血トレーニングをがんばってくれていました。もともとマイペースな性格のトーマ。トレーニング中に近くの草を食べ始めたり、枝をつまみ食いしたり…。また、練習用の針先をつぶしたもので刺激をしても平気なのに、いざ本番になるととっても細い針(オシドリやプレーリードッグの採血に使う針よりも細い針…)ですら

「嫌だっ」

となってしまうほど繊細な一面もあり苦労しました。

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担当者と一緒に工夫をして3月末にようやく採血ができました!その後も採血トレーニングを継続し、今度は体重も測れるようにと色々計画を立てていた矢先の突然の訃報でした。

 

モルモットのクルミ,サンダー,ユッキー,つばさ,チャッピー,セサミ,ハズキ,ケビン,ティ,つきこ,プリン,オーレ,ツクシ,ピスタ,ベガ,ポン

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かつてふれあい教室で活躍してくれた16頭のモルモットたち。病気になってしまった個体、老衰の個体…みんな慣れ親しんだお部屋で最後まで懸命に生きてくれました。

 

すべての動物たちの安らかな眠りを祈るとともに、亡くなった動物たちが教えてくれたことを改めて心に刻み、今を生きる動物たちをしっかりと守っていかなければと心を引き締めました。

 

本当にありがとう。どうか安らかに。。

 

 

二井

 

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