到津の森公園

動物たちのおはなし 公園だより

訃報

8月27日17時ごろ、スミレコンゴウインコのカブが息を引き取りました。

 

 

 

数日前から食欲の低下が見られ、元気もなくなってきたため病院に隔離し、治療を行っていました。

 

 

 

検査の結果、心臓・肝臓・腎臓などの臓器に異常が見られ、多臓器不全によって死亡したものと思われます。

 

 

 

1982年に当園にやってきて以来32年間、その美しい姿で多くの人々を魅了してくれたカブ。

 

 

 

実は少し人見知りなところもあり、私が担当になってしばらくは心を開いてくれませんでした。はじめて手渡しで大好物のピーナッツを受け取ってくれた時には、とても嬉しかったのを覚えています。

 

 

 

しかし、私が他の動物の世話にかまけて、カブに接する時間が短くなった時には、不機嫌になり手からピーナッツを食べてくれない…なんてこともありました。

 

 

 

カブがなくなって、日本の動物園で暮らすスミレコンゴウインコは10羽になってしまいました。

 

 

 

カブがいなくなった展示場はがらんとして、とてもさみしく感じます。からだの大きさ以上に大きかった存在感を、今になって実感しています。

 

 

 

長い間カブをかわいがっていただき、ありがとうございました。

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