到津の森公園

獣医さんのお仕事 公園だより

どうして吹き矢!?

もうひとつ、林間学園での話。高学年生に「吹き矢で射的ゲーム」を行いました。
野生動物相手ならではの道具の一つ、「吹き矢」を知ることで子供たちに動物園の仕事への興味と理解が得られればと思いました。

容易に触ることの出来ない動物たちに離れた場所から麻酔薬や各種治療薬の注射をするためです。もちろん麻酔銃もありますが、小さい動物や檻越しなどの近距離では、威力が強すぎる為吹き矢を使います。
薬液量、距離などで飛び方が変わりますし、ましてや動物たちも必死、なかなかじっとはしてくれません。予備もたくさん用意しますが、外せば獣医の面子にも関わりますので日頃の練習も必要です。
初めて使ったのはクモザル。すばしこい彼に一発で命中した記憶があります。到津の森公園ではライオンとマンドリルなどに使用しました。以前は吹き矢を手作りしていましたが、現在は既製品を使っています。

林間学園の子供たちには最初にお手本で本物を見せます。一瞬で水が出る様子に皆びっくり。次に注射筒の代わりにサインペンの後ろに羽をつけたものを吹き矢にして的に当て、得点を競いました。見事中心に射止めた子にはフラミンゴの羽をプレゼント。
そして…私の弟子にしてあげる!?

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