到津の森公園

獣医さんのお仕事 公園だより

ヒキガエルの特訓!

雨の日の日没後、園路を動く小さな影。ニホンヒキガエルです。
昼間は茂みにいるのでしょうか?どこからともなく現れてきます。普通の蛙(?)のようにピョンピョンと跳ねるでもなく、のっそりと歩く様子はユーモラス。お腹の赤茶色のまだら模様も美しい彼。

そんな彼を動物病院で飼育し、目の前で餌を取ってくれる特訓を始めました。といっても数回餌を目の前に置いただけで、すぐに食べてくれるようになりました。しかもピンセットから直接食べるように。

じーっとして動かない普段の彼が、餌を見つけ、それに食いつく様子、食べるときのペチッという音も1秒に満たない素早さもとても興味深いものです。
特訓の成果をお客さんに披露しました。さて反応は?
最初はその姿に後ずさりする方もいますが、餌を目の前に置くと、大人も子どもも興味深々で食べる様子をじーっと見守り、その早業におおっ、と歓声を上げていました。小さな女の子がなんと手の上に乗せてくれました。

実はこれ、秋に行う企画展に使おうというもの。
たかがカエルですが、このように小さな生き物に対する興味を皆で感じてもらえれば、動物園の可能性は無限大です。

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