獣医さんのお仕事
獣医だより-77-慰霊祭
獣医だより 2024年9月23日
園内の紅葉が色づき始め、ようやく秋を感じられるようになってきました。
青々とした秋空が少し雲の隙間から見えるなか、本日、動物慰霊祭を行いました。
多くの方にご参列いただきありがとうございました。また、遠方の方からもメッセージやお花を頂きました。本当にありがとうございます。
この1年間に17種49頭羽の動物たちが天国へと旅立ちました。彼らの冥福を祈り、黙とうと献花を行いました。
49頭羽の中には、ブログでお伝えしました、オトメズクロインコのミス、ロップイヤーのカエデ、アミメキリンのマリア、モルモットのユズ、プレーリードッグのセロリ、ミーアキャットのチロル、ライオンのライ、ワライカワセミの姫、この他に、
クロキツネザルのニーニャ
ニーニャはこれまでに大きな病気をすることもなく、定期的な健康診断の記録しか残っていないくらいでした。
8月23日の夕方に活力が低下し、翌日、検査をするも大きな異常はなかったのですが、27日夕方に痙攣発作、積極的な治療を開始しました。翌日からも神経症状はあるものの、次第に改善し、29日には自力採餌が可能になりこのまま良化していくかと思っていた矢先の8月31日夕方、永眠しました。現在、大学に病理検査を依頼しており精査中です。
慰霊祭で園長の言葉にもあったように、彼らの飼育や治療を通して学んだこと、彼らが私たちに伝えてくれたことを忘れずに、次の動物たちへと活かしていかなければと心を新たにする一日でした。
すべての動物たちの安らかな眠りを祈って。。
本当にありがとう。どうか安らかに。
二井